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非結核性抗酸菌症

非結核性抗酸菌症とは

非結核性抗酸菌によって起こる疾患

非結核性抗酸菌症とは、非結核性抗酸菌(結核菌以外の抗酸菌)によって起こる疾患で、日本ではマイコバクテリウム・アビウム菌とマイコバクテリウム・イントラセルラーレ菌という非結核性抗酸菌が原因の多くを占め、肺MAC症と呼ばれることもあります。多くの場合、あまり大きな変化は生じず、長期間、経過するケースが多いのですが、なかには免疫力の低下などにより急激に悪化するケースもあるので注意が必要です。 なお、肺結核は人から人に感染しますが、非結核性抗酸菌症は人から人へ感染することはありません。

非結核性抗酸菌症のよくある症状

  • 血痰
  • 喀血
  • 発熱
  • 呼吸困難
  • 全身倦怠感

など

非結核性抗酸菌症は、感染初期はほとんど無症状で、健康診断の結果、異常を指摘されるケースも少なくありません。 進行すると息切れ、発熱、喀血などの症状が現れる場合があります。 また病気の進行は非常に緩やかで、10~20年という期間をかけて進行していくことになります。

非結核性抗酸菌症の検査

画像検査

レントゲン検査やCT検査などの画像検査を行って、非結核性抗酸菌症の診断に繋げます。 これらの検査で病気が疑われる場合、さらに喀痰検査を実施し、アビウム菌やイントラセルラーレ菌などの非結核性抗酸菌が検出されれば診断されます。

血液検査

肺MAC症の感染既往を調べるため、血液中の抗体価のチェックを行います。画像所見で非結核性抗酸菌症が疑われるとき、診断の補助のために実施することがあります。

非結核性抗酸菌症の治療

薬物療法

非結核性抗酸菌症の治療の基本は薬物療法となります。非結核性抗酸菌症に対して効果が期待できる薬剤を組み合わせて、症状の改善・抑制をはかります。 ただし、現在の内服薬での治療効果は必ずしも高いとは言えず、長期間の服用が必要で、また治療後の再燃も稀ではありません。長期的かつ定期的に診ていくことが大事で、当院では呼吸器専門医が適切に経過観察を行わせていただきます。

富山医院

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